人を「育てる」コミュニケーション

初めて部下や後輩の指導を任されたとき、

「指導してもうまく伝わらない」
「部下がなかなか成長しない」

など、もどかしい気持ちになった女性リーダーの方もいらっしゃるのではないでしょうか?

もどかしいという気持ちになるのも、部下が成長してほしいという気持ちを持っているから。あなたが人を想う気持ちを持っているから。

だからこそ、その想いを大切に、大切な部下の成長を感じるためには、一人ひとりに合わせたコミュニケーションをとることにヒントが隠されています。

では、人を「育てる」ためにどんなコミュニケーションをとればよいのでしょうか?
今まで教育、採用部門で5000人を超える方と接してきた私が、人を「育てる」ための3つのポイントをお伝えします。

「部下の成功は部下の力、部下の失敗は上司の力不足」という意識を持つ

部下に指導しうまくいかないとき、部下のうまくいかないところにフォーカスしていませんか?部下が成功した時、自分のお陰だと思っていませんか?

うまくいかないとき、誰かのせいにしたり、何かのせいにするのは簡単です。ただ、あなた自身に向き合うことを忘れないでください。部下に「なんでできないの?」ではなく、「どうしたらできるだろう?」と自分自身の指導の仕方を見直してみましょう。

部下が成長したのは、部下が一生懸命行動をしたからです。
なかなか成長しないのは、その人にあった指導をしていないからです。

この意識を持つことで、「この人にどのようにしたら伝わるか」と一人ひとりに合わせた指導に変えていく、これが「育つ」ことにつながります。また、部下指導をしながら、自分自身指導方法も様々な角度からできるようになり、あなた自身の成長にも繋がるはずです。

「普通は」「こうあるべき」をなくす

以前、「普通はこうだ」「このやり方はこうだ」と決めつけていることが多かった私。

部下に指導していた時、「普通は」と話した時、部下の表情に「?マーク」が。その表情を見て違和感を持ちました。私が思っている「普通」は他の人からしたら違うのかもしれない、と。

その後コーチングを学び改めて感じました。
いかに私が決めつけていたか。

私は私。人は人。
自分が普通だと思ったり、こうあるべき、と思うことは押し付けるものではないんです。人それぞれ生きてきた環境、過去が違います。そのため、人の基準も違うものです。

普通と思っていたことは普通ではないかもしれない、という視点を持ち部下に接していくことが大切です。

帰属意識を持てるような関わりをする

何よりも大切なことは、部下に「この会社の一員である」「このチームの一員である」という認識を持ってもらえるような関わり方をすることです。

帰属意識が低いと、孤立してしまったり、私は必要とされていないと感じてしまうこともあります。その意識を高めるためには、部下を認め、あなたは必要である、と感じてもらえるように接していきます。

部下が帰属意識を高めていけるようになると、「チームのために頑張ろう」「どのようしたら成長できるか?」と自分で考え行動をしていくようになります

3つのポイントの最大の共通点

3つのポイントの最大の共通点、それは「その人を知る」ということ。
一人ひとり違う人間だからそこ、その人を知り、その人に合わせた指導や、承認をする。そのためには、部下が何を感じ何を思ってるのか、何に悩んでいるのかを知り、寄り添うことが大切です。

では、その人を知るには?

それは「聴く」ことです。
ただ聞くのではなく、傾聴するということ。

何か良いことを言わないと、アドバイスしたい、話したい、とつい人は思ってしまうもの。ですが、何よりも部下が、あなたに信頼感や安心感を得られるのは、話を聴いてもらえたと感じるときです。部下の話にじっくり耳を傾け、寄り添うことで信頼関係が築かれ、部下の成長にも繋がっていきます。

「聴く」ことで部下一人ひとりを知り、上記の3つのポイントを意識して指導をすることで、今までとは違う変化を感じられるはずです。

コミュニケーションを学ぶことは、対人だけではなく、実は自分自身を「育てる」ことにもなります。

自分自身を信頼し、相手に信頼され、信頼されるスキルを身につけることで、今よりもさらに自信を持って指導できるリーダーになりませんか?

大切な人が成長していく喜びを感じていけるよう、一生モノのコミュニケーションを、あなたに寄り添いお伝えいたします。

TCS認定コーチ
山野下 絵美

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